2018年 クレマチスの会


第52回クレマチスの会
テーマ:「同事」を学ぶ

日時 :2018年2月11日(日)午後2時~
場所 :当会事務局
講師 :黒鳥偉作氏(自治医科大学医師、牧師)
<講師プロフィール>
自治医科大学医学部卒。現在、自治医科大学精神科
<講師より>
医療の心構えは、「同事」から始まり、「同事」に終わります。

グリーフケアにおける平山正実先生の「同事」を振り返ります。 

 

 

第53回クレマチスの会

テーマ:『アメリカにおけるグリーフケア実践について―現場経験から』

日 時:201871日(日)午後2時~

講 師:三輪久美子氏(元日本女子大学大学院講師)

 

〈講師プロフィール〉

元日本女子大学大学院人間社会研究科講師・日本女子大学人間社会学部講師。早稲田大学卒。日本女子大学大学院人間社会研究科博士課程修了。博士(社会福祉学)。

専門はグリーフケア、死生学、医療福祉、質的研究。

主な著書に、『小児がんで子どもを亡くした親の悲嘆とケア』(単著・生活書院)、『死別の悲しみを学ぶ』(共著・聖学院大学出版会)、 主要論文に、「小児がん患児の死に向き合う親の経験」(保健医療社会学論集第18巻第2号)、「小児がんで子どもを亡くした親の悲嘆プロセス絆の再構築プロセス」(社会福祉第50号)、「悲嘆プロセス研究にみる故人との絆自死遺族支援のための手がかりとして」(自殺予防と危機介入第31巻第1号)、「子どもを亡くした親のグリーフワーク」(ソーシャルワーク研究第37巻第4号)、など。

 

〈講師より〉

近年、日本において「グリーフ」や「グリーフケア」という言葉が定着しつつあり、各地で様々な団体によるグリーフケアも提供されています。

ただ、グリーフ研究については、欧米では1940年代あたりから本格的な研究が始まった一方で、日本では1980年代あたりから始まり、欧米に追随する形で発展してきた経緯があります。

グリーフケア実践についても、最初は海外で蓄積されてきた研究や実践をモデルとして始まり、そこから少しずつ日本にフィットする形で修正を加えながら、現在の形に至っているものと考えられます。

私はグリーフケア・サポートプラザの活動に10数年間かかわらせていただいてきましたが、そうした中、2015年から3年近くアメリカで暮らすこととなり、現地でいくつかのグリーフケア実践の現場にかかわる機会を得ました。

そこで、今回のクレマチスの会では、アメリカではどのような形でグリーフケアが提供されているのか、実際に経験したことをもとにアメリカのグリーフケア実践についてお話しさせていただきたいと思います。

また、アメリカにおける自死遺族支援についても少し触れさせていただいたいと思います。


 

第54回クレマチスの会

テーマ:トーキングカフェ

日時:2018年8月12日(日)午後2時~
参加条件:グリーフに関心のある方はどなたでも参加できます。
テーマは決めずにトーキングスティックを持った方が自由に発言する会です。

ご参加いただいた方にご発言いただき、この発言に他の参加者から意見をいただくことによって会を進めます。


 

第55回クレマチスの会

テーマ:「“トラウマ”の新しいセラピー ―身体志向セラピー(ポリヴェーガル理論)を知ろう― 」

日 時:2018年10月14日(日) 午後2時~

講 師:古井 望 氏(日本女子大学 カウンセリングセンター非常勤研究員)

場 所:当会事務局

 

<講師プロフィール>

1974年愛媛県生まれ。京都大学教育学部卒、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース 博士課程満期退学。

臨床心理士、Somatic Experiencing® 上級トレーニング修了。

現在は、精神科セラピスト、大学非常勤講師、学生相談カウンセラーとして勤務。

 

<講師より>

私は16才の時に自死による死別を体験し、心理的・スピリチュアルな存在としての人間に関心を向けるようになりました。

数多くのセラピーがありますが、この数年魅力を感じて学んでいるのが、身体志向(ソマティック)セラピーです。

その1つに“Somatic experiencing®”という手法があります。

野生動物は、命の危機を経験してもトラウマ症状を持たないそうですが、それはなぜか、という問いから始まったこのアプローチでは、トラウマを生理的な反応と捉え、「神経系に未完了なエネルギーが残っているがゆえに症状が現れる」と考えます。

そして、神経系への繊細な働きかけにより、このエネルギーが少しずつ流れ出し、身体が未完了を完了へと向かうのを助けます。

いわゆる狭義のトラウマに限らず、日々のストレスの蓄積や、そして死別悲嘆でも、同じメカニズムだと考えられます。

“悲しみは心だけで感じるものではない、細胞が記憶するような、全身の反応だ、”そう感じていた私にはとてもしっくりくる考え方でした。

会では、このアプローチの基盤となる“ポリヴェーガル理論”をご紹介したいと思います。心と身体をつなぐ働きをする自律神経の、新しい考え方です。

ポイントを挙げますと…

● 身体感覚(フェルトセンス)、呼吸、微細な響き、繊細な動きとつながり直すこと

● 安心できる他者とともにいること、他者とのつながりを感じること

当日は、簡単なエクササイズをご一緒し、体験的にもご理解いただけたらと思います。


 

第56回クレマチスの会

テーマ:「平山正実会

日時:2018年12月2日(日) 午後2時~

場所:当会事務局

 

<趣旨>

来る12月18日は平山正実先生が亡くなられて、5年目の命日に当たります。
平山先生は、自死遺族支援活動を実践されるとともに、『自死遺族を支える』などの著書もあります。

平山先生の講演『共苦からの歩み-自死遺族とともに-』(グリーフケアサポートプラザ講演会2012年11月11日)の録音の再生を発題として、自死遺族支援の在り方を語り合い、平山先生のお人柄を偲びたいと思います。
重陽の節句の日のお生まれでしたので、白菊を用意します。